やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

トヨタ復帰発表から一年が経って。

おそらくもっともWRCへの熱い思いを語りたかったであろう豊田章男社長が風邪で欠席するなかで、TOYOTA GAZOO Racingプレスカンファレンスが行われました。
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チーム代表のマキネンと佐藤TMG代表を前に読み上げられた社長のメッセージは、「トヨタはWRCのプロジェクトをマキネンさんに丸投げしているんではないかと一部で噂されているのを耳にしましたが、そうではない」と宣言することから始まり、F1からの撤退後、TMGにはクルマを作りたくても作れないで辞めた人もいるし、WRC参戦を夢みてきたTMG の仲間たちのためにもWRCに復帰を決意したのだとのエピソードを初めて明かしています。

この一年、たしかにさまざまな噂が流れました。マキネンとTMGに不協和音があるのではないか、なぜモータースポーツで実績を残したTMGを差し置いてマキネンに巨大な船の舵取りを任せるのか、なぜTMGが製作したヤリスWRCがあるのにもかかわらず、なぜふたたびマキネンは新しいクルマを作るのか・・・など、いくつもの疑問が語られ、そしてトヨタのWRCプロジェクトに対するなんとなく不安な空気はたしかにあったように思います。

しかし、そういった噂に対して、社長はトヨタのWRCはトヨタ全体で推進するプロジェクトであることを強調、そういった一切が憶測に過ぎないということをTMGへの熱い思いとともに述べたわけです!

しかし、正直言って、今日のプレスカンファレンスで明かされた内容はデビューまであと一年に迫ったこの時期に発表されたものとしては、ややもの足りなく、不安を感じたのは私だけではないでしょう。一年前、ゼロからトヨタはスタートを切るという宣言がなされ、すでに今日、デビューまではあと一年を切っているにもかかわらず、まだプロトタイプマシンも完成しておらず、ドライバーも誰も決まっていないのですから!

心配性は僕だけかもしれないけれど、なかなかテストを開始しないトヨタも悪い。早くニューマシンを見せてほしいのだ!


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