ルクヤヌクが、あのランサーエボリューションを売却したそうです。昨年のラリー・エストニアでR5マシン勢を破って、世界最速のグループNマシンとなった、あのランサーです。
あの時の平均速度は123.60km/h !
この記録は、今年のラリー・フィンランドでクリス・ミークが打ち立てた平均126.60km/hの史上最速記録と比べても大差ないもので、WRCの歴代記録トップ3に匹敵するものです。
ERC初優勝を飾った大切な思い出のあるマシンだし、手元にも置いておきたかったのでしょう。けれど、それより未来のために参戦資金に充てたというわけです。
先週末、シュコダのホームイベントのチェコで開催されたラリー・ズリーンで、シュコダ・ワークスのコペツキを心底震え上がらせたルクヤヌク。そんなエピソードもあったので、なんとか優勝してもらいたいもんだ、なんてすこし肩入れしてタイムチャートを追い掛けたんですが、まさか最終ステージでまたしてもクラッシュとはっ!
泣きそうになるのを、二本の指で強引に笑顔をつくってフィニッシュ! ここでがっちり2位に入っておけば、カイエタノビッチがリタイアしているだけにまだ王座のチャンスもあったのだろうけどね・・・。なんて言ってもしょうがない。彼のなにがいいところかって、やっぱり最後まで勝利を諦めないこと。結果は結果。いつか必ず報われる日がくるはず!