けっきょくナッサー・アル-アッティーヤが描いていたカタールによるプライベートVWチームによるポロ2017での参戦計画はなくなったようです。このプロジェクトの成否はレッドブルからの資金提供が得られるかどうかだったわけですが、そのためにもオジエの同意が必要だったというわけです。
ナッサーは、オジエがM スポーツを選んだことでプロジェクトの可能性がなくなったとコメント。しかし、オジエに近い情報筋は、彼が2017年についてもっとも望んでいたのはポロ2017のドライブだったそうなのですが、この計画が実現にいたらなかったためにMスポーツ移籍しかなくなったと主張しています。両サイドの認識にはすこし食い違いがあるのですが、共通するのは新しいプロジェクトを始めるためには時間がなさすぎだったということでしょう。
オジエの可能性が消えたあと、ナッサーはミケルセンとオストベルグの体制でのプロジェクトの継続を検討したのかもしれません。けれど、すでにオストベルグはフィエスタWRCでスウェーデンへの参戦を発表、プロコップのチェコ・ナショナルチームとアダプタの合同体制で今後は出場することになりそうです。
そして、モンテカルロにはファビアR5で参戦するミケルセンは昨年、ノルウェーのメディアに対して、「スウェーデンではVWポロで走ることが計画されている。それはポロ2017のホモロゲーション次第ということになる」と語っていましたが(本サイト2016/12/21記事より)、もはやそのセンは完全消滅したことになります。がっくり。
ナッサーはプロジェクトの2018年実現を狙っているそうですが、そんな遠い未来をなにもせずにこのまま待つわけありません。2016年スペックのポロでもミケルセンならばそこそこ行けるチャンスがあるのでは? とくにスウェーデンなら!