クリス・ミークがモンテカルロで初めてWRCのポディウムに立ちました。本当にうれしそうですね、ミーク。
IRCでチャンピオンになったあと、MINIのワークスドライバーに抜擢されながら、なんだか知らないうちにシートを失ってしまって、ほぼ1シーズン、まったくラリーに出られなかった年もありましたからね。
昨年、スポットでシトロエンに起用されたオーストラリアでは絶対完走の指令のなかで2度のクラッシュでリタイアになったときには、さすがに「ミーク終わった!」と思いましたもの。
このときはイブ・マトンも激怒したそうですし、そんなドライバーがまさか2014年のエースドライバーになるとは思ってもみませんでしたが、いきなり期待に応える結果を出してみせましたね。また、やらかすのではないかと冷や冷やしていましたが、何もなくてホントよかった。ネーグルも同じ気持ちだったのかな、「一度もミスしなかった」と彼も驚いていましたからね!
最後にイギリス人ドライバーが表彰台に立ったのは、2003年のラリー・オーストラリアでのリチャード・バーンズだったそうですし、モンテカルロでの表彰台も同じ年のコリン・マクレーが最後のようですから、11年ぶりにイギリス人ドライバーの表彰台がモンテで実現となったわけです。
エルフィン・エヴァンスもMスポーツのワークスドライバーとして緒戦を6位でフィニッシュしていますし、イギリス時代いよいよ復活か? モンテカルロではセバスチャン・オジエが貫禄の勝利を飾ったけれど、そんなことを期待させる、ミークのぎこちない新鮮な笑顔のほうが僕には印象に残りました。
それにしても波乱続出のシーズン開幕戦でした。速報におつきあいくださったみなさん、ありがとうございました。