先週末、イープルのステッカーを撮影するのに、むかし使っていた旅行用スーツケースを物置から出したら、なかから懐かしいものが出てきました。
これはむかしドイツで買ったエッシェンバッハ製。そんなに高いものじゃなくて、たしか2000円ほど。
僕はキルビメーターのことを自転車をやっている友人から教えてもらったんだけど、これがとても便利なんです。地図には縮尺と距離がわかるように目盛りが隅っこのほうに描かれていますが、これだと移動時間や実際の距離がなかなか読めないんですよ。でもこのキルビメーターを使えばバッチリ。
地図の縮尺をボタンで変更して、ただ道に沿ってコロコロと動かすだけ。しかも、これが驚くほど精度高くて、びっくりしたんですよ、あの当時は!
赤い針がなんだかかわいいですね。
いまではサービスパークしかないので待っていれば取材はラクにできるわけですが、ずっと以前はクルマでとにかく地図を読みながらラリーを追いかけて移動するしかありませんでした。かつてコルシカでは移動距離が3500kmを超えたこともありましたっけか。
そういえば、イープルにはケルンのTTEに寄ったあとでライターのシマズーとクルマで移動したんだっけなあーと思いだしつつ、ごそごそ古いミシュランの地図を出してきてキルビメーターで測ってみるとおよそ高速で320kmほどありました。
いまではカーナビやGPSという便利なものがあって、自分がどこを走っているかわからなくなる不安とか恐怖とか、地図を読み間違えてケンカになるなんてこともあまりないのかもしれませんが、それはそれでさみしいですよね。
知らない土地に行ったら、やっぱり折りたたみの地図、いまでも僕はついつい買いたくなるのです。