ヌービルが自身のパーソナルロゴマークの由来について明かしてくれました。お世話になった、いまは亡きフィリップ・ブガルスキーが運営していたオートメカ・ソリューションのロゴに似せたのだそうです。
ブガルスキーがドライバーとして全盛時代をすぎて、オートメカの運営を任されたとき、オートメカのAとMを組み合わせて新しいチームロゴをつくったようです。彼はBugという愛称で呼ばれていたので、バグ犬のイメージにしたのかな?
サイトの会員の方は、ラリーXの2010年1月19日のニュースをひっくり返してぜひ読んでみてください。ブガルスキーが才能にあふれる若者に出会ったときの喜びについて語っています。
「僕は彼を自分自身のデビューの頃に重ね合わせているのかもしれない。僕は当時、支援がなくて本当に大変だった。才能以外にティエリーは何も持っていないからね。僕が得ることができなかった機会を彼に与えているだけだ」
ブガルスキーは、1999年にシトロエン・ワークスで2回優勝しているけれど、WRC初勝利にたどり着いたときすでに36歳でした。30過ぎてルノーのワークスシートをやっと手にしたときにもコドライバーを事故で失うなど、才能がありながらも、茨のドライバー人生だったように記憶しています。
ヌービルはこの世界にひっぱり上げてくれたブガルスキーとともに過ごした素晴らしい時間を覚えておくために、オートメカのロゴに似せて彼のTNのロゴをつくったと語っています。
以前に、TNのロゴをアスキーアートの「ガッカリした人」に見えると書いてしまいましたが、そんな深い話を知るとこのマークががぜん輝いてみえてきました。
ヌービルがこのマークとともにいつかブガルスキーを超えるのを楽しみにしたいと思います。