ミシュランの新しいドライタイヤがラリー・ド・フランスでデビューしました。
パイロットスポーツH4/S4。写真左側が外側です。縦方向にかなり大きい3本のグルーブ。排水性を高めるようなオープンタイプの溝のデザインとなっています。基本的にはミシュランの高性能市販タイヤのパイロットスポーツ・カップ2を踏襲したデザインとなっているようですね。
参考までにこちらはカップ2。縦のグルーブがさらに大きいのが特徴です。こちらも前モデルよりすごく軽くなっているようですね。
ぜんぜんデザインが違いますね。新しいH4/S4はウェットではかなりパフォーマンスを発揮しそうですが、そのぶんドライでの性能は落ちそうです。
フランス前に行われたテストでは、各チームとも新しいタイヤにあわせてセッティングを大きく変更したとのこと。タイムとフィーリングが折り合わない問題がでていたようです。しかし、シェイクダウンでトップタイムを出したラトバラによれば、「テストではアンダーステアに悩まされたけど、シェイクダウンでは最初からいいフィーリングで走れた」ようです。
あとは長い距離を走ったときにグリップレベルがどう変わるかでしょう。シトロエンのチーフオペレーションエンジニア、ディディエ・クレモンは、まったく新しいセッティングのため本番は予測のつかない結果となる可能性があると指摘しており、チームにとっては「試練」だと喩えています。さてさて、本番はどうなるでしょうか?
天気は週末はドライと予想されています。フルウェット(FW)の出番は今回もナシかな? 金曜日のSS1は日本時間15時44分にスタートします。