ティエリー・ヌービルの弟・ヤニックがラリーのキャリアをスタートするというニュースは1年ほど前にもお伝えしていましたが、どうやら兄を目指してドイツのADACオペル・ラリーカップ(通称:アダムカップ)でがんばっているようです。
兄と父と、ややおっさん顔をした23歳のヤニック。身長187センチのヤニックにはアダムR2は小さいかな?
アダムカップは2013年からスタートした、オペル・アダムR2のワンメイクによるドイツ国内の若手の育成シリーズ戦です。ADACの支援もあり、アダムR2の価格は2万4000ユーロ(およそ340万円)に押さえられているようです。ルーフ全体をオペルカラーのイエローに塗ったり、指定のステッカーを貼る必要はあるけれど、1.6リッターの140馬力の入門車両でフルシーズンを楽しむには、かなり魅力的な価格といえるでしょう。年間3800ユーロの登録料には消耗品(ミシュランタイヤなど)が含まれ、オペルカラーのレーシングスーツが支給されます。
賞金総額は10万ユーロ(年間チャンピオンの賞金6万ユーロ)のほか、27歳以下のジュニアチャンピオンには3万ユーロもプレゼント、ステップアップのためにはかなり有り難いのでは! さらに昨年のチャンピオン、エミール・ベルクヴィストにはアダムジュニアチームとしてERCプロジェクトが用意されるなど、フランス自動車連盟(FFSA)と組んで育成カテゴリーを展開しているシトロエンやプジョーに匹敵するくらい、オペルの本気度を感じます。
オペルにはR5が計画されるという噂だけれど、アダムR2がこれだけ盛況で、しかもベルクヴィストのような優れたドライバーが出てくるなら、ステップアップカテゴリーが作られるのは自然の流れでしょうね!