WRC復活をめざすサファリ・ラリーの今について先日のニュースでお伝えしましたが、やっぱり主催者はマッドホールのあるワイルドなサファリにしたかったみたいですね!
いまひとつピンっとこなかったのが、一般道を使わないで「私道を使う」というところ。ダイナミックなサファリを取り戻すと言いながら、なんだかコンパクトなルートで小さくまとまっちゃうんじゃないかなーなんて想像していましたが、どうもそうじゃないらしいです。
「私道」と言っても、一本道で100kmとれるような超広大な土地なんですってよ! 想像を超えたスケールのでかさ!
2015年のマウントケニアの国立公園周辺のステージはほぼ50%が私道で残りもマサイの村からかなり離しているとのことで、サファリ・ディレクターのキバチさんは、「来年はナイロビ以外で複数日を100%一般道以外の道でやることをめざす」と言っています。
管理された道ばかりだとちょっとさみしいですが、先日ルートサーベイの写真として紹介したこのレワのステージも2015年のステージに採用されているし、こういう雄大なステージはサファリっぽくていいですよね!
世界には本当にいろいろな道がありますね〜。
実をいうと、FIAからはサファリの安全性が再三問題として指摘されていたみたいです。ラリーカーのおかげで家畜の乳が出なくなったというだけじゃなくて、牛やヤギどころか人口の多い村では住民も危険にさらされるわけで、そこに住む人たちの生活を無視したようなラリーができるような時代じゃないんだそうですよ。
とはいうものの、100kmのステージがとれそうなプランテーションや牧草地帯やその他広大な土地を持っている人はいくらでもいる(!)そうで、ちょっと遠いけどエルドレットとかバリンゴの方へのルートをさらに一日伸ばせるかもですって。そしたら、もっともっとワイルドなサファリにできるかも! なにしろサービスパークを止めて、ロードサービスに戻すみたいですから、どこまでも遠くに行けることになります!
ジャン・トッドはこういうサファリを好むかもしれないけれど、プロモーターにとってはどうかな?