マーカス・グロンホルムにドライビングコーチをしてもらったマルティン・コチが、うれしそうに一緒に撮影した写真を公開しています。
これまでジュニアWRCを戦ってきたコチは、プジョースポール・スロヴァキアからの支援でWRC2へのステップアップが決まり、さっそく208 T16 R5のテストを開始し、いい機会だということで、プジョースポールが昔のコネクションを使ってマーカスに声を掛けたようです。
コチは昨年のフィンランドでジュニアWRC優勝を飾ったときから少し気になる存在でした。このときのフィンランドでWRC3優勝したテーム・スニネンがあまり速すぎるというので関係者の注目を集め、トヨタ・ジュニアドライバーに抜擢されるまでになりました。しかし、実はスニネンよりコチは速かったのです!
総合リザルトだけで比較するとスニネンがコチを32秒もリードしてフィニッシュしているように見えますが、実はコチは3日目の最終サービスで修理の遅れから3分のペナルティを受けているのです。しかし、コチはそれまでに後続を4分(!)も引き離していたので、悠々とリードを守ってジュニアWRCでは優勝、WRC3ではスニネンに優勝を奪われたというわけなのです。
さてさて、FIAは、今季のWRC2に3月31日現在で39台の登録があることを明らかにしています。シュコダ・ワークスが満を持して投入するファビアR5を駆ることになるラッピ、シトロエン・レーシングがあちこちの国内選手権でトレーニングさせながら鍛えているルフェーブル、プジョーの実質ワークスともいえるサンテロックのブリーン、トヨタ期待のカミリー、DMACKのケトマー、連覇を狙うナッサー・・・
すごい、すごい! WRCのサポートカテゴリーがこれほど充実したメンバーで争われることがこれまであったでしょうか!
コチだけじゃなくて、ルフェーブルもカミリーも新人一年目はぺちゃんこにされると思うけれど、そのなかで揉んで揉まれて速さに磨きを掛けてほしいものです。ここから勝ち抜けたドライバーはきっとホンモノになれはずです!