あれだけソフトタイヤの勝負になると語っていたにもかかわらず、どうしてヌービルがハードタイヤを主体とした戦略で行って大失敗したのか疑問でした。なんと土曜日のためにソフトを温存するためだったとか。
初日は彼が予想したとおりソフトの一日でした。ソフトを選んだドライバーたちが好タイムを並べたことからもそれは明らかです。しかし、彼らのフロントタイヤはたしかにいいグリップをみせたのですが、想像以上に摩耗が大きいこともわかりました。
朝のポンテ・デ・リマでベストタイムを出したソルドはこの20kmだけでフロントタイヤを完全に摩耗させてしまい、次のステージではスピードを落とさざるを得ませんでした。
ちょっとわかりにくいですが、スリックになってしまったソルドのタイヤ。しかし、彼だけでなく、次から次にフィニッシュするクルマも程度の差こそあれ、概ねフロントは大きく摩耗、しかもステージごとに同じ状況です。週末の戦いを通して使用できるソフトはわずか16本のみ。はたして中古ソフトの温存はできているんだろうかと疑問になってしまいました。
各ドライバーが何本のソフトを初日に使ったのか、参考までにまとめてみました。数字は、朝のループ+午後のループで搭載した本数で、カッコ内は残りの新品ソフトです。
ラトバラ:5本+5本=10本(残6本)
ミーク:5本+3本=8本(残8本)
ミケルセン:5本+5本(残6本)
タナク:5本+2本(残9本)
オジエ:4本+4本(残8本)
ヌービル:2本+3本(残11本)
むろん午後のループで中古ソフトを使ったドライバーもいるでしょう。しかし、あまりにもソフトの消費が激しすぎ! 使用したうちの半分は中古として再利用したいところですが、どう計算しても最終日まで持たないような気もします。とくに首位のラトバラはどうかな!
ヌービルは土曜日はさらにソフトの一日と予想していました。そうなると中古を温存しているドライバーが土曜日の主役を奪う? それともまだまだ距離も長いし、ハード主体が正解ならば、ギャンブルによっては順位もさらに動きそう?
土曜日のスタートが楽しみになってきました。18.57kmのバイアンは現地8時54分(日本時間16時54分)のスタートです!