やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

トヨタにはヤリスR3Tをつくってほしい。

ドライビングスタイルをセバスチャン流に変更しようとしていたヤリ-マティに「グラベルでのスタイルを変えることは無理だ」というアドバイスを贈ったヘニング・ソルベルグ。結果的にこの一言がきっかけとなり、ラトバラは長い長い不振のトンネルから脱出することになりました。
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昨年までヤリ-マティの好成績を支えたメンタルトレーナーのトレイエルの立ち場ないじゃん(笑)。しかし、今回のヤリ-マティの超不振はメンタルに原因があったわけでありません。皮膚感覚として身についた北欧式のドライビングスタイルをセバスチャンのようなスタイルに変えることは本当に困難だというわけです。

ところで先日のTOYOTA GAZOO Racingの記者会見で、育成ドライバーのトレーニングがとりあえずスバル・インプレッサで始まることが明らかになっていますが、トヨタが将来、大輝と貴元をヤリスWRCに乗せる計画なら、ボディの大きなN4マシンではなく、最初からヤリスのような小さなマシンでヨーロッパの道を走らせ、ドライビングスタイルを身につけさせるべきだと個人的には思いました。

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オジエもローブもフランスの小さなFFのクルマで育ち、限界ぎりぎりの速度域でのフロントタイヤの使い方を学びながら成長してきました。ヤリ-マティのようなトップドライバーですら新しいトレンドに対応するのに苦悩しているのですから、新しい世代の若手ドライバーたちのためにも、ここはトヨタには一刻も早く「ヤリスR3T」のホモロゲーションを検討していただきたいと思いました。

大急ぎの駆け足で始まったトヨタのWRCプロジェクトだけに、関係者のみなさんもさまざまな準備を整えるのは大変な作業だと思います。しかし、いまのTMG ならWRカーの開発と併行して、来年の6月までにヤリスR3Tのホモロゲーションを用意することは十分に可能なはず! 

トヨタのジュニアドライバーたちにはトヨタのマシンで育ってほしいと願うのは僕だけではないはずです。


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