やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

悲しい週末。

先週末、フランス人ドライバーのフレデリック・コントがラリー・モンブランで亡くなる事故が発生し、彼のことについていろいろ調べていたところ、土曜日にスペインのラリー・デ・ア・コルーニャで観客6名が死亡する重大な事故が発生しました。16人がケガをして病院に運ばれ、その後、一人の少女が亡くなったとスペインのニュースは報じています。
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昨年のジム・クラークラリーで観客3名が死亡、今年も5月のエストニア選手権のハルユ・ラリーで観客3人が亡くなっており、今回、ふたたび重大な事故がおきています。ア・コルーニャのアクシデントのビデオを見る限り、コースサイドの危ない場所に観客たちがいたことは明らかで、走り終えたドライバーもハイスピードの危ないセクションだったと証言しています。

残念ながら、クルマがコースオフするアクシデントは避けられません。しかし、クルマの安全性は高められても、観客の安全性はどうやったら守られるのでしょうか? 

このアクシデントのことはBBC日本語放送でも伝えられたのでご覧になった人も多いでしょう。アナウンサーは淡々と「コースの安全は確保されていました。事故がなぜ起きたか警察が原因を調べています」と報じていましたが、0カー、00カーが走行時に観客をコントロールできていなかったのか定かではありませんが、事故時に観客がコースのすぐそばに出ていたことは確かであり、ここをなんとかしないと今後もこのような事故はなくならないでしょう。

アルゼンチンでのヘイデンのコースオフも危険性を孕んでいましたが、多くは安全性をけちるローカルイベントでこうした重大事故は起きるものです。FIAのジャン・トッドがラリーの安全性について緊急でのミーティングを呼びかけています。ラリーのここだけはなんとか変えてほしい。世界選手権で導入されている安全性を守るプロトコルをなんとかローカルイベントにも応用する方法はないものでしょうか。

さて、モンブランで亡くなったフレデリック・コントは4年前のモンブランでゴール後に言い渡されたペナルティで優勝を失って以来、ここだけは勝ちたいと執念を燃やしたそうです。事故がどのような状況で起きたのか明らかにはなっていませんが、モーラン、サラザンとのわずか数秒差の首位争いでのアクシデント。もうすこしで勝利に届くところだったのにねえ・・。このような重大事故にもかかわらず、ラリーが続行になったのはコドライバーを務めていた奥さんの意志だったそうです。重傷を負っているそうですが、一日も早くよくなってほしいものです。

TMGはtwitterにおいてモンブランで優勝したサラザンの優勝を祝福する投稿をしていますが、身内のGOOD NEWSを拡散させるだけでなく、悲しみにうちひしがれる関係者や家族のことを思いやる配慮がほしかった。

今週はラリー・オーストラリア。なにごともない、素晴らしい戦いを心から喜びあえる週末になってほしいものです。


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