オーストラリアで3位に入ったミークが、この週末に「プレッシャーはなかった」と言ってます。
目に見える結果を出さなければ後がないという崖っぷちで、さらにマッズも消えてどんだけ絶体絶命かよって状況で、そんなわけないのに、さらりとそう言ってしまう、それはもうプロとしてのプライドのようなものかもしれません。
「(マッズがいなくなっても)プレッシャーは増えなかった。僕たちは常にプレッシャー下にいるからね」と記者会見で語ったのは、実は彼ではなく、相棒のネーグルでした。
「もし僕たちがミスをすれば、世間は僕たちを叩く。それは僕たちの仕事では避けて通れないものだし、僕たちは普通のこととして折り合いをつけている。僕たちは、自分たちがなすべき方法で、自分たちの仕事をしたまでだ」
ふりかえってみれば、ゼロから教育やり直し的な烙印をチームから押された状況だったアルゼンチンでも、たしかミークは「ノーミス完走」と宣言しながらも、アクセルを踏みっぱなしで勝てることをきっちり証明してみせました。
しかし、いくら速いからって、チームがマニュファクチャラー選手権でヒュンダイとバトルしている状況にもかかわらず、サルディニア以降の4戦で、わずか10ポイントしかチームに貢献できないんですもん、そりゃあ、ボスも頭を抱えるわけです。
俺流にしか生きられないんですもの、これまでもこれからも風当たりは強いでしょう。けれど、つむじ風みたいにどこへ吹くかわからないような、そんな生き様もそれはそれで魅力的じゃないですか。