やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

ミークのジレンマ。

ミークはトヨタから3年契約を提示されているそうですが、いまのところ彼はこの移籍を選ぶかシトロエン残留か、結論を出しかねているようです。
151210_meeke_loeb.jpg
来年37歳になるミーク。トヨタのオファーはこの年齢のドライバーには異例ともいえる長期の契約です。しかし、来シーズンを開発で棒に振り、2年後にやっとデビューを迎え、そして言うまでもなく3年後は40歳です。わざわざマトンから「ドライバーとして残された時間を知っている」と言われなくとも、ミークもこれが最後の分岐点になることを認識しているでしょう。

おそらく、いつかトヨタはワールドチャンピオンに近いレベルまで行くでしょう。しかし、その日が近いのか遠いのか、そこにいつ到達するかなんて誰にもわかるわけありません。いくらトヨタの資金が豊富であり、トミ・マキネンが素晴らしい未来図を机の上に広げたところで、どれだけのスピードで未来が近づくのか確証がない以上、年齢というデッドラインがあるだけにミークにとっては悩ましい選択になるでしょう。

思い出すのはマキネンが1994年の1000湖ラリーに勝って、いくつかのオファーの狭間で将来を迷っていたときのこと。まだ年間4戦しか出場計画のない三菱を彼はけっきょく選び、そしてその2年後に初のチャンピオンに輝き、それが4年続きました。

どちらがよりよい選択なのか誰も未来なんてわかりません。トヨタとの未知なる冒険か、シトロエンでローブの後継者となるか、彼はどちらを選ぶでしょうか。新生トヨタの初のワールドタイトルがミークによって成し遂げられるのなら、その日が来るのを見てみたい気もします。


« ヌービルも絶賛、ヒュンダイ2016年スペック公開。
クリスマスはランサーWRC vs インプレッサWRC! »

カテゴリ別ニュース

最近のブログ

アーカイブ