VWがポロR WRC2017の開発が最終フェーズに入ったと宣言しました。FXによれば、開発のためのテストの日数が限られているため、イベントのプレテストまで2017年のニューマシンのために使っているのだとか。
道理でポーランドではヤリ-マティが波に乗れなかったわけですが、すでにVW は両選手権ともぶっちぎっており、マニュファクチャラー選手権はドイツで決まっちゃうような勢いですから、イベントの今年のイベントの結果に多少の犠牲が出ても、2017年のことに集中したいというわけです。未知なる巨人トヨタも登場するし、ヒュンダイも今以上に強敵になるとVWは予想しているのでしょう。
こちらFXが説明するこれからのスケジュール。8月には空力やサスペンションをアップデートしたテストカー「ゼブラ2」によるテストが開始されることになっています。
2016年8月 最終スペックによるテスト
2016年9月 最終スペックの仕様決定
2016年11月1日ホモロゲーション申請
2016年11月中 FIAによる査察
2016年12月 モンテカルロに向けた車両製作開始
2017年1月1日ホモロゲーション
モンテカルロまで半年しかないわけですが、クルマの開発はホモロゲーションがあるので、VWだけじゃなくてどのメーカーにとってもけっこうタイトなスケジュールなのがわかっていただけるかと思います。
こんな気ぜわしい状況のなか、トヨタの複雑なリヤウィングにNGが出たという残念なニュース!せっかくアグレッシブなデザインで期待していたのに・・・。まあ、ウィングなんて2カ月もあればなんとでもなるものでしょうけど、開発作業がいよいよクライマックスを迎えるこの時期にテクニカルディレクターが辞任するなど、なんとも不安にさせるニュースが続きます。
マキネンはあれこれ不安にさせる噂話を書き立てるメディアに対して「滑稽だ」と一笑に付してますが、誤解があまり広まらないよう世界が知りたいことをきっちりと説明して伝える広報体制もチームには必要だと思う。