チャイナの中止で2017年のカレンダー決定に遅れが生じているというニュースを先週末お伝えしました。9月末に予定されていた来季のカレンダーの発表についてはとりあえずモンテ、スウェーデン、メキシコという開幕からの3戦のみが第一弾として発表されるという異例の事態になりそうです。
チームのコンテナはすでに中国に輸送されていたため、多大な損害を被ることになったため、来年こそ開催される保証があるのかどうか、それともさらに一年様子を見るべきなのかFIAも慎重になっているのでしょう。けれど、FIAのマホネンは「パズルを組み直す必要がある」と言っており、どうやら問題になっているのは、チャイナだけじゃなさそう。
来季のカレンダーについては、終盤戦にターマックラウンドが集中していることが大きな検討材料となっているため、メキシコとアルゼンチンの間のちょっと長いインターバルにターマックラウンドを押し込みたい算段があるようなのですが、ここにはいずれにしてもロジスティクス的にはチャイナは無理なので以前にも5月に開催されていたツール・ド・コルスを入れればピタリと収まるんじゃないのと思うのですが、島の開催はそれはそれで、さまざまな問題を抱えてるようで、今年の結果次第ということなんでしょうか・・・。
もう一つ、収まりどころが悪いパズルはイタリア・ラウンドなのかもしれません。フランスと異なり、イタリアの場合は、イタリア自動車クラブ(ACI)会長のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニが最近、90%の確率で来季もイタリアでWRCが開催されると発言しているようにほぼカレンダー入りは確実だと見られているわけですが、問題はサルディニアを離れて本土でのイタリア・ラウンドの開催となったときに、ターマックなのかグラベルのどちらになるのかということです。
現状でもドイツ、フランス、中国、スペインの4戦があるため、ただでさえターマックが多いんじゃないかという批判があるわけですから、どこかパズルのピースが欠けないかぎり、イタリアがサンレモの裏山のターマックに戻ることは厳しいのかな・・・。僕としては美しい景色が広がる秋のトスカーナのグラベルに帰ってきてほしいけどね。