さてさて、ここのところいろいろ見えてこない2017年の選手権のことを書いてきたのですが、どうしてもこの話題に触れざるを得ません。もっともいま一番気になっていること、それはトヨタのターマックテストがいまだ始まっていないことです。
フォルクスワーゲン、シトロエン、そしてヒュンダイが最終スペックのテストをバリバリと開始しようとしているのだから、トヨタだってそろそろコルシカあたりで本格的なテストを始めてもよさそうなのですが・・・。
これまで行われたグラベルでのテストの動画をみるかぎり、マキネン・レーシングのクルマ作りはトップレベルのマシンと比べてまだまだ学ぶべきところが多いように感じられますが、世界ラリー選手権という非常に高いレベルでの戦いにおいて、この差は技術の蓄積のない新興チームが短時間で埋められるような類いのものではないように思います。
問題は、一度、ホモロゲーションをとってしまうと、あと戻りは不可能となることです。来季以降、ますますジョーカーは限られたものになるだけに一度デビューすれば大がかりな変更は許されず、3年間は逆襲のチャンスがほとんどなくなってしまいます。
このままモンテカルロにむけて突き進むか、あるいはさらに時間をかけて学ぶことを選ぶか。いずれにしてもトヨタには勇気のいる決断が必要となりそうな気がします。