チャイナの中止で2017年カレンダーの行方が混とんとしている情報を先週お伝えしたわけですが、先が見えてこないのはそれだけじゃありません。
オジエを悩ませてきたスターティングオーダールール、チームの登録は2台なのか3台なのか、来年は旧スペックとなってしまう現行WRカーはどうなるのか、ジュニアWRCの行方、3月のWMSCで決定した共通エンジンをもつ新しいR4キット規定の詳細などなど、重要な問題が未解決のまま山積しております。
スターティングオーダーについては、すべてのドライバー100%同じ条件で走らせることはそもそも不可能とは言うものの、そのさじ加減が問題となっているように思います。
最終日の争いを盛り上げたいというFIA意図は今年、たしかに叶えられたのかもしれませんが、オジエに重すぎるハンデを与えたことによって成し遂げられているわけで、それをスポーツとはいえないほどの理不尽な演出と考えるのか、それとも新しい勝者を生んだ画期的な取り組みと考えるかで判断は分かれるかもしれません。
ヘイデン・パッドンが言うように、かつてのスターティングオーダーで問題となったドライバーやチームの出走順をめぐる「戦略」はすでにスプリットタイムの表示などドライバーへの情報伝達を禁止しているので、かなり抑止できるのでは?
せっかくの勝利を否定するような発言がでたりするんだもの、誰にとっても不満がないような、勝者がわかりやすいルールに変わってほしいものです。パッドンの走行順への考えはかなりいいアイディアだと思うなあ。