2週間早まったラリーGBがどんな天気のなかで行われるのか気になってたけど、やはり路面はドライというわけには行かなさそうね。ウェールズでは火曜日からレッキが始まってますが、マッズがさっそく霧の朝になったとレポートしてます。雨は降ってないけど、路面もウェットのようです。
コルシカでWRC100戦目を迎え、すっかりベテランになったマッズ。とはいえ、いまも、さらに上をめざしてもっとも努力しているドライバーの一人だと思う。今季だってターマックの改善をめざしてドイツ選手権に出たり、テストなどの忙しい合間を縫ってWRCのほかにも5戦に出場していますもんね。
ドライビングスタイルの改善に努めてはいるけれど、なかなかトップ3に迫るスピードを見せられない今季になっていますが、これは彼の腕だけの問題ではないと思う。今季で現行WRカーがお役御免となるため、Mスポーツは新しいWRカーを準備できなかったし、シャシーナンバー50号のフィエスタもすでに20戦を走っているだけに、もろもろ歯がゆさもあるんだろうなあ。
そうそう、このクルマ不足の影響を受けたのは、彼だけではありません。今季はR5エボのキャンペーンでWRC2に降格となったエルフィン・エヴァンスも、なんとか母国戦だけはWRカーで出たいと懇願してきたわけですが、チームはクルマ不足を理由にGBにはフィエスタR5でエントリー、そのことに失望した彼は、WRカーに乗れなければ走る意味はないと語り、大事な母国戦への出場をキャンセルしました。
マッズ同様、エヴァンスも来季どうなるのかますます見えなくなってきたわけですが、彼はどうにかレッキだけには参加、2017年の巻き返しを誓っています。
ところで今回のレッキに、彼は今季コンビを組んだクレイグ・パリーではなく、2015年までコドライバーを務めてきたダニエル・バリットと走っています。
バリットは今年から勝田貴元のコドライバーを務めており、これが噂されるエヴァンスのトヨタ加入と水面下で完全につながったことを意味するかどうかは定かではありません。すべては12月13日にヘルシンキで行われるトヨタの参戦プログラム発表会で明かされることになるはずです。