やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

ナンバー1の憂鬱。

セブがモンテのシェイクダウンでトップタイムを奪って、2017年シーズンが始まりました。さすが、ワールドチャンピオン、事もなげに・・・なんて思っていたので、ギャップの記者会見で彼が言った「今年はアウトサイダーに戻る」という発言に耳を疑いました。
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今年のモンテは争う立ち場にない? あるいは選手権においても・・・? その意味をさっきから考えているのですが、真意を図りかねています。

移籍してからほとんどテストをすることもなく、あのような難しいコンディションのシェイクダウンに臨んだわけですから、トップタイムという結果にどこか安堵するのが普通なのでしょう。けれど、彼はその結果をふまえてもなおクルマに決定的ななにか違和感のようなものを感じたのでは?

アウトサイダーの意味をベックス・ウィリアムスが聞き直していますが、彼はその質問に正確には答えず、「マシンと共に過ごす時間が非常に短い状態でスタートするシーズンは困難になるだろう」と語っています。

自らがゼロから開発して自身の手足のように走ったポロ。それに比べ、いま彼はフィエスタをどんなマシンだと感じているのでしょうか。
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自分のマシンだと感じることがどれだけ重要かどうかは、ポロで最後の最後まで苦戦したヤリ-マティを見ていただければわかるでしょう。かつての自身のように1年をかけて自分の思うままのマシンを開発したミークとシトロエン、4年かけてじわじわと正常進化を遂げてきたヒュンダイとヌーヴィル、それに比べ、いまの自身の手応えときたら・・・・。

何度もヤリマティを喩えに出すのは申し訳ないけど、最初の3戦でしっかりポイントを取れなければ選手権が終わったも同然になることはこの数年の彼が証明しています。クルマをよく知らないまま、最初のモンテ、スウェーデン、メキシコといういずれも特殊な路面の3戦を戦うことに、彼はいいようがない不安を感じているのかもしれません。

とはいうものの、あのやっかいな路面でいきなりの神対応をみせてくれだけに、スタートすれば、やっぱりいつものオジエ・パターンになるのかも!


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