ヘイデン・パッドンがすでにヒュンダイのファクトリー近くにヨーロッパの拠点を作ったという昨日のニュースですが、もう少しくわしい話がわかりました。なんと今年のモンテカルロのあと、すでにあちこち拠点を探していたようですね。モンテカルロのレッキにも参加していたそうですから、すでにこのときから彼はニンマリしながら、ヒュンダイとのはるか長期計画に思いを馳せていたんでしょうねえ。
今回のニュースで、ヘイデンが2011年のPWRC参戦のために、ちょっと変わったやり方で予算を集めたことを思い出しました。それは自身の会社を設立して、その会社の株を投資家に売って参戦資金を集めるというもの。つまり自分の将来に投資してもらい、優勝賞金で還元するというやり方で、たしか50万ドルあまりの資金を調達したはずです。なんか、あのころからただ者じゃなかったですね!
彼はそのような変わった独自アイディアと行動力で、PWRC参戦への道を切り開き、そしてチャンピオンを獲得します。でも、どんなに速くて才能をみせても、なかなかシートが見つからなかったし、欧州メーカーのジュニアや若手育成プロジェクトから育ったドライバーたちが少しずつステップアップを果たすのを見るのはつらかっただろうなあ。
かつてはポッサム・ボーンがスバル・ワークスにシートを得たことがありましたが、それはアジアとオセアニアのエリアでのスペシャリストとしてでした。ポッサムの時代から、ニュージーランドから世界を目指すのはずっと遠かったでしょう。けれど、ついにヘイデンはその距離をゼロにするところまで到達しました。いったい、どうやって彼がヒュンダイ・ニュージーランドを説得して、ワークスチームのシートを手に入れることができたのでしょうかねえ。
それはきっと長い長い物語でしょう。いつかそんな話を聞いてみたいと思いますが、とりあえずヘイデンがいかに早い時期からヒュンダイに巧みに仕掛けていたかというニュースを明日お届けできるかと思います。お、やるな、ヘイデン! というニュースです。