フォルクスワーゲンによれば、ラリー・メキシコでもっとも高いところだったのはエル・チョコラテの2781mだったとか。
今回はルーフにGPSと大気圧のセンサをつけてさまざまなデータをモニタリングしていたそうで、エル・チョコラテの頂上の気圧は741ミリバールで、これは通常の70%。スウェーデンでは315馬力だったエンジンは、なんとここではわずか220馬力だったそうですよ!
空が近い!
VWは低酸素室でエンジンを回して準備万端かと思っていたけど、実際には、高温+冷却効率の低下も問題になるのだとか。エンジニアリング面ではまだまだ改善の余地があるということなのかな、これは他のチームがなかなか勝てないわけですねえ。
そしてマシンだけじゃなくてオジエもすごかった。
本日公開されたましたリザンのFOCUS of THE RALLYによれば、二日目の朝、ラトバラが30kmでバテバテだったのに、オジエはその後の50kmを連続して走っても爽やかな笑顔だったとか!
基礎体力もすごいんでしょうけど、やっぱりピレネーの高地トレーニングがかなり効果あったんでしょうかね。
なんでも低酸素・低圧でトレーニングすれば、赤血球が増えるため、酸素摂取量が高まり、さらに全身持久力が強化されるのだとか。よくマラソンや登山家がそのようなトレーニングをやっていますよね、たしか。
しかし、こういう抜け目のないところが、やはりチャンピオンチームですなあ!