世界ラリー選手権に変革の波が押し寄せそうな気配のなか、1時間のテレビ放送内で優勝者が決まるということがどういうことなのかについて、世界ラリークロスのファイナルレースを眺めながら考えてみました。
ライブタイミングで世界ラリークロスのファイナルを追いましたけど、ほんとにわかりやすいですね。6ラップ、走行時間4分あまり。ほんの一瞬でペターの優勝が決まりました。
ラリークロスは気持ちがいいくらいにシンプルに勝者を決めるスポーツなんですね。そこに新鮮な印象を覚えました。でも、当たり前っちゃあ、当たり前なんですが、2位以下というか、下位のドライバーのドラマが僕にはまだまだ見えてこないんですよ。
ペターの紆余曲折の人生や苦労を知ったうえで決勝の素晴らしい走りをチェックできたわけですが、まだ他のドライバーのことをあまり知らないせいか、どうにも入れ込んで見ることができないんですよね・・・。
そういえば以前、競技のルールもよくわからないまま、ある競艇レースのPRのお手伝いをしたことがあったのですが、そのときにも同じようにレースの仕組みに戸惑ったことを思いだしました。
競艇も3周でレースが終わっちゃうし、スタート直後の第1ターンの勝負という点ではラリークロスに似てるんじゃないかな。それ以外に何に興奮してよいのかもわからずにいたんですけど、競艇選手に直接話を聞くようになってからやっと競技としてのおもしろさを知ったことを思いだしました。
選手もしらないし、あんまり複雑な解説なしでも、きっとラリークロスはテレビでも会場でもシンプルに楽しめるんでしょうね〜、きっと。
僕はラリーというスポーツのもっとも魅力的なところは、シンプルじゃないところも一部あると思っているので、新しい規定でそういう部分がスポイルされるとしたらやはり残念です。ラリーは選手一人ひとりのステージタイムを追いかける週末旅行のようなものだと思っているので、これが1時間で決まっちゃうラリーになったら、僕自身は何を楽しみ、それをどう伝えたらいいのかな・・・・なんて悩んでしまいました。
まあ、どちらにしても、ラリーというスポーツが偉大だったのは、偉大なドライバーたちによる戦いがあったからで、それが失われないかぎり、ラリーの魅力は変わらないんじゃないかな。と、期待するわけです。
ラリークロスも選手の名前を覚えるぞ!