2013年にラリー・アルゼンチンに出場したドライバーは今週末は間違いなく有利になる・・・昨日までは僕もそう思っていました。なぜなら今年行われる14のスペシャルステージのうち、10のステージは昨年と全く同じで、さらに残り4つのうち2つのステージも、2013年とほぼ同じルートを辿るわけですから。実際、2014年のステージの84.62%は、昨年に登場しているのです・・・。
しかし、どうやらそうでもなさそうな張り詰めた雰囲気が現場からビシビシ伝わってきています。
3月までにかなり大雨が降って、川になって道路に溝をつくり、路面の様相やイン側の状況さえも一変しているため、ステージによってはペースノートの作りなおしに近い作業が必要だったところもあるようです。
ミッコによれば、雨が洗い出したことで路面に大量の石があふれ出ているそうです。これまでのアルゼンチンでは見たことのないコンディションなのだとか。そうなると、今週末のラリーでは、必ずしも過去の経験やノートが生かされるわけではないのかもしれません。
オジエですら、「いくつかの場所はほとんど昨年と同じだと認識ができないところもあったほどだ」と慎重なコメントを残しています。そして、シェイクダウンでハードとソフトのミックスを試すなど、相変わらず、誰よりも用意周到に準備を進めているようです。
そのオジエは一番手からラリーをスタートします。シェイクダウンで気合いがはいっていたソルドは10番手のポジション。ステージはドライでダスティな路面もあれば、先週の雨で湿った場所もあるそうですし、スタート順がどちらにとって有利に働くのか、それも最初のステージが終わってみるまでわかりません。
金曜日の最初のステージは、今週末もっとも悪いコンディションとされるサンタ・カタリナ〜ラ・パンパ。
スタート時間は金曜日朝9時、日本時間は今夜21時となります。ドキドキしながら、そのときを待ちましょう!