ボーナスポイントのエキストラステージが日曜日に行われるなら、ひとつだけ期待したいことがあります。ホストタウンからあまりに遠く離れていたために忘れ去られてしまったアクロポリス・ラリーのメテオラのステージやイタリアのトスカーナのステージなど、ダイナミックで美しい景観をもつ、かつての本当の伝統のステージが蘇る可能性があるのです!
世界遺産メテオラ!
なんてことを週末にテレビを観ながら考えました。モータースポーツはル・マン24時間レース、ゴルフは全米オープン、サッカーはワールドカップ。どれもこれも眼が離せなくて悩ましい、ザッピングが忙しい週末でしたもの。これらのスポーツを家で寝転んで楽しむことができるのは、やはりテレビとインターネットのおかげだなーとしみじみ。
それにしても、第一回大会はル・マンが1923年、全米オープンが1895年、サッカー・ワールドカップが1930年。これら歴史あるスポーツが、ともにテレビ放送が開始される前から始まり、その基本的なルールを変えずにここまで続き、なおかつスポーツとしての一向に輝きを失わないのはなぜなんでしょうね。
しかし、見えないところで、それらの競技もテレビにあわせて少しずつ形を変えてきたのでしょう。アメリカにおけるゴルフ競技では米放送局ABCのフランク・チャキニアンがテレビ向けにスタジアムのようなゴルフ場レイアウトを作らせてメジャーゴルフの中継を成功させたというエピソードがあります。そのためイギリスのリンクスと呼ばれるゴルフコースと、アメリカのコースの景観はまったく異なっているのです。
シュートアウトについては僕も反対です。けれど、新しいルールによってラリーの新しい魅力が掘り起こされて現地からのテレビ中継を楽しむことができるなら・・・・。メテオラだって、土曜日の夜に全車トランスポーターで移動させちゃえばいいわけですから・・・なーんて、メテオラのステージもすっかり舗装されていたなんてね!
しかも、よくみればすごい遠い! アテネからこんな遠くまで走っていたんですね。ま、あれこれ心配しても、そのまえにギリシャのWRC復活が先なんでしょうけど。