その内容次第ではトヨタ復活もあるかもしれないということで注目されている2017年からの新車両規定ですが、英オートスポーツが次期WRカーについて、BセグからDセグへ変更される可能性があると報じています。
Dセグというのはこんなクラスのクルマ、ご参考まで。でかすぎですよね? 一番人気のCセグの間違いじゃないかな?
いや、しかしまあ、セグメントというのは寸法などの厳密な規定はなく、ただの指標のようなものであるので念のため。
FIAテクニカルワーキンググループ(技術作業部会)のミーティングでもこうした具体的なセグメントが挙げられたわけではないという情報なので、いまのところは現行マシンより大きなサイズにしたいというFIAの考えの一端が明らかになったという程度のニュースとして読んでいただいた方がいいかもしれません。
いずれにしても、ベース車両の全長が3900mm以上でなければならないという現行の規定が、例えばの話ですが4200mm以上の全長へと移行される可能性が出てきたというわけです。
VWは4255mmのゴルフかな。ちょっとでかめなので現行WRカーに比べれば分が悪いと言われていた4595mmのWRX STIでもいけそうだし、4240mmのトヨタ86も十分いけるんじゃない!
これまでは欧州メーカーの意向を強く反映した車両やエンジンの技術規定でしたけど、離れてしまった日本メーカーを呼び戻すための意図もあるのかな?
で、さらにエンジンについてもF1のような燃料流量規制で搭載エンジンに幅をもたせるというアイディアがあるようです・・が、そのあたりもいまのところ検討段階なので、「ふーん、そうなの」程度で聞いておきましょう。それより、このニュースのもっともキモの部分は、WRCコミッションのカルロス・バルボサが語った以下のコメントです。
「我々のスポーツに活気を取り戻すために、マシンをより魅力的にしなければならない」
これこそ新しいWRカーの方向性です! つまりR5のままでいいじゃないかとか、やはりR5+(ちょい足し)であるべきだとかいう議論を飛び越えて、クラス2とは一線を画したスーパーなトップカテゴリー専用車両を目指しているということです!
新WRカーは、どうやら想像もしてなかった方向へ進んでいるぅぅぅ!