やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

生と死を賭けて戦ったCircus Maximus。

昨年のラリー・ドイッチュランドでもパワーステージとして名前がつけられたサーカス・マキシムスは、かつて古代ローマ時代に、戦車のレースが行われていた競技場のことです。ローマだけではなくてラリー・ドイッチュランドのホームタウン、トリアーにも競技場があり、激しいバトルが繰り広げられていたそうです。

この戦車レースはチャールトン・ヘストンが出ていた映画『ベン・ハー』でもお馴染みですが、4頭とか2頭の馬に2輪の戦車を引かせて楕円の競技場でスピードを競う、いわばサーキットで行われる自動車レースの原点ともいえるものでした。サーカス・マキシムスのスタジアムには15万人とも40万人(!)とも言われる観客が詰めかけ、コーナーでしばしば起きる壮絶なクラッシュに熱狂したと言われています。
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ちなみにローマ時代初期に登場したスコーパスという選手は、サーカス・マキシムスで2048勝という輝かしい記録を打ち立てながら、27歳の若さでレース中の事故でなくなったそうですし、ほとんどの選手が事故で命を落とす過酷な戦いであったようです。2世紀にはポルトガル出身のガイウス・アップレイウス・ディオクレスというスーパースターが登場し、4257戦して1242勝、現在の貨幣価値に換算して150億ドル(!)の生涯賞金を獲得し、きわめて例外なことに事故死せずに、引退することができたそうです。史上最高給のアスリートとして彼を説明する歴史家もいるそうですが、いつの時代にも、セバスチャン・ローブみたいな選手がいたんですね!

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この観客席があるところがトリアーのサーカス・マキシムスのストレートがあったところだそうです。

ちなみに僕らはサーカス・マキシムスと英語式に呼んでいますが、ラテン語読みの「キルクス・マクシムス」というのが正式な発音であるようです。

「キルクス(circus)」こそ、サーカスの語源となった言葉で「楕円形の競走場」を意味し、「マクシムス」というのは「最大の(巨大な)」という意味であるようです。

ラリー・ドイッチュランドはいよいよ明日スタートとなります。ブリーンにFIAから事実上のドクターストップがかかり、ヌービルがシェイクダウンで横転するという波乱が起きています(無事に金曜日に出走できるそうです!)。

現代の闘士たちの手に汗握るマクシムス・バトルに期待したいと思います。


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