それにしても、なんという最終日だったでしょうか。まさかラトバラがクラッシュして、そして、まさかヌービルがWRC初優勝するなんて!
ブドウ畑にコースオフしたラトバラ。諦めきれずにポロを動かそうとするのですが、畑のワイヤーがマシンにからまり、脱出不能・・・。
マシンに崩れ散るように座り込んだラトバラの後ろ姿は涙なくしては見られません。
しかし、それでも新しいウィナーの誕生はもうひとつのドラマでした。
シェイクダウンでクラッシュし、なんとか修理が間に合ったマシンで優勝したというエピソードでは、ペター・ソルベルグを初タイトルへと導くことになった2003年ツール・ド・コルスを真っ先に思い出します。
最終ステージをゴールしたヌービルをベルギーからきた家族とともにたくさんのファンが待っていました。駆け寄ったミケルセンとヌービルが抱き合ったシーンはほんとうに感動的でした。今日のドイツ勝利はヌービルをどこに導くことになるでしょうか。
それにしても、ほぼ決定と思われていたVWのマニュファクチャラーズタイトル連覇も次戦に持ち越しです。
ほんとうにラリーは何が起きるかわからないものです。