やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

「R」が巻かない新世代フライングフィン。

先日、動画サイトに公開した、トミ・マキネン巻き舌物まねソングの曲名は、「レース・ワズ・パッ・パッ・カール・ワズ・クー」と言うそうです。「Race was bad but car was good 」とトミは言っているのに、それをちゃかして、なんてひどいっ! 

笑っちゃいけない。でも、むかしのトミのしゃべり方にあまりにそっくり! 僕はクルマを運転しながらループで聞いてしまったため、耳から離れなくなってしまって困っています。

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(ディス・カール・イズ・ベリー・グー)

もちろん、マキネンだけじゃなくて、むかしのフィンランド出身ドライバーはみんなちょっと英語が苦手だったのです。ヘンリ・トイボネンは1980年にRACラリーで初優勝したとき、表彰台のインタビューで英語が話せなかったですし、ティモ・サロネンは、「ディス・ラリー・イズ・ベリー・ハルド」と言ってたし、マーカス・グロンホルムだってトミと同じくクルマのことを「カール」って、ちゃんと「R」が巻き舌になっています。

でも、1985年生まれのヤリ-マティも1980年生まれのミッコもぎりぎり「カール」とは言わないので、1968年生まれのグロンホルムとの間に、なにかこの世代間での決定的な違いといいますか、教育改革があったはず!

と思って調べてみたら、1991年のソ連崩壊後、フィンランドでは95年に強烈な教育改革があったそうな。現在では子どもの90%が初等教育の3年あたりから英語の必須(!)授業があるそうですよ。やはり!

ヤリ-マティも今年になってリヤをスライドさせるドライビングスタイルを変えたように、たしかにフライングフィンの歴史も転換点を迎えているのかもしれません。「R」を巻かない今のフライングフィンは、さしずめアフター・グロンホルム世代とでも呼べばいいでしょうか。


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