早ければラリー・ド・フランスでジュニアWRC選手権のタイトルを決めてしまいそうな勢いのステファン・ルフェーブル。先週、フランスのクレルモン・フェランで行われたシトロエン・レーシング・エクスピリエンスでシトロエンDS3 WRCをドライブできたそうです。
ルフェーブルによれば、DS3 R5で100km程度走って腕ならししたあと、DS3 WRCを走らせたそうですが、「素晴らしいフィーリングだった(瞳うるうる)」、ですって!
このチャンスはルフェーブルだけじゃなくて、彼のジュニアWRCのライバルでもあるマルティン・コチとともにWRC2に参戦するセバスチャン・シャルドネにも与えられたそうです。「がんばれば、こんないいマシンに乗れるんだぞー」と、甘い飴をうまく使って若手をたたき上げるというわけです。
シャルドネ(25歳)とルフェーブル(22歳)
今季ジュニアWRCで4戦を走り、3勝しているルフェーブルが、もしフランスで勝ったらもちろんチャンピオン決定ではあるんですけど、ここからどれだけ成長できるかそれは誰にもわかりません。消えちゃうかもしれないし、足踏みするかもしれないし。でも、なるべくなら、ステアップアップしたカテゴリーで勝てたときに、いっしょに喜べるように、できるだけ若手やローカルな情報もニュースではフォローしたいなーと考えているわけなのですよ。
まあ、あんまり若手の世代の話ばかりしたら引いてしまう方もいるかもしれないけど、知り合いの編集者ですさまじい野球ファンの人がいるんですけど、この人はプロ野球だけじゃなくて、高校野球の地方大会から実業団、果ては海外で行われる世界大学野球選手権大会までフルカバー! いまの現役プロ選手はみんな中高校から知っているというハンパない人で、こういう情熱的な野球ファンの人と話していると、僕なんてラリーのファンとしても中途半端だなあと思うわけです。
「広島のマエケンが高校時代、春の甲子園でホームスチールしたときに、その食らい付き方の違いで、この高校生がただ者じゃないのに気付いて、それ以来ずっとマークしている」という彼の話を聞くと、ちょっとうらやましくなります。いつかそんな風にラリーを楽しむファンの方が一人でも多く増えて、そのような奥深い話題まで共有できるようになったらうれしいんですけどね。
ところで、こちらはルフェーブルとデルクール(52歳)のツーショット。30歳の年の差! あまりもすごい新旧組み合わせだったので、本日の締めとして!