ラリー・ド・フランスのエントリーリストが発表されました。なんといっても2年連続タイトルに挑むセバスチャン・オジエに世界中が注目しているんでしょうけど、プジョー208 T16で出場するケビン・アッブリングにも注目してみたいと思っています。
アッブリングは今年ERC5戦にプジョー・ラリーアカデミーから出場していますが、ご存じのとおり連鎖するエンジントラブルにより、そのうち4戦でリタイアに終わっています。しかも、そのうちギリシャ、イープル、チェコの3戦ではトップからリタイア、アイルランドでも2位を走行中にトラブルに見舞われました。
なんとアッブリングはリタイアしたすべてのラリーにおいてチームメイトのクレイグ・ブリーンより上のポジションを走行していたのです。ブリーンのホームイベントのアイルランドにおいてさえもです!
208 T16でフランスに出場するアッブリングは、スポット参戦のためむろんWRC2にはノミネートしていませんが、ドイツで勝ったティデマンドやアソーレスで壮絶なバトルを演じたベルナルド・ソウサとのタイムも比較してみたいと思います。ほんとうは去年、クビサとのタイムを比較してみたいのですが、去年はウェットでしたからね・・・。
彼は、フォルクスワーゲンのナンバー3のポジションをめぐって、1年半前、ミケルセンに破れているけれど、できれば近い将来、WRカーに乗せてあげたいと思わせるだけの存在感をもっています。シトロエンが来季、若手を育てるためにナンバー3ドライバーをDS3 WRCで走らせるとの噂もあるけれど、アッブリングにもぜひチャンスを与えてほしいものです。