フォードは2012年末にMスポーツのWRC活動への資金面でのサポートを打ち切っていますが、なんだか両者の関係に少し変化がありそうな雰囲気です。
欧州フォード・レーシングのディレクター、ジェラード・クインも、twitterで、50台目のフィエスタR5がMスポーツのファクトリーで完成したことを祝うとともに、「2015年はMスポーツとともにさらなるいくつかのエキサイティングなプロジェクトを行う」と公言しています。
そのプロジェクトの一つは新しいDMACKフィエスタ・トロフィーとなります。マシンが今年の春にフォードから発売された3気筒1リッター・ターボエンジンのフィエスタによるワンメイクに変更されることから、事実上、欧州フォードのマーケティングとMスポーツのラリーにおける協力関係が公式に再開することになると見られていますが、これだけではエキサイティングな話題と言うにはパンチが欠けますよね。
そうやって思い起こすと、10月18日に報じたMスポーツが新しいファクトリーを計画中というニュースが俄然気になってきます。
2016年半ばに完成予定という、総敷地面積1万平方メートルの新しいMスポーツ・エバリュエーション・センターには、なんとテストコースまで備えているという計画です。このようにWRCの未来が不鮮明な状況であるにもかかわらず、数百万ポンドという多額な投資をするのは、誰が考えてもミステリーなのですが、もしも強気でいけるだけの新しいプロジェクトが背後に存在するのなら?
そんなこと考えていたところ、昨日のAutosport WEBに「WRCに参戦している欧州メーカーがWTCCに新規参入」との記事!
これがフォードとMスポーツを指すのかどうかわかりませんが、こんな自動車メーカーのようなテストサーキットを造っちゃったら、フォード・フォーカスのWTCCマシンを走らせたくなりますよね!
WRCの復帰もぜひともどうぞよろしくお願いします。