ラリー・ド・フランスでものすごい声援をうけたデルクールとポルシェR-GT。
二日目にシケインでオーバーシュートしてフロントをクラッシュ、ラジエーターから水が漏れたため安全のためにデルクールはマシンを止めたそうです。
あまり大きなダメージに見えないのですが、どうやらガードも完全ではなかったそうです。
サファリ・スペシャリストのタットヒルですから、タフなポルシェを作るなんてお手のモノかと思っていましたが、彼らの得意としているヒストリック・ポルシェは空冷マシンなので、そもそもラジエーターがないんです。意外な盲点!
「水冷ポルシェは大変だ、ラジエーターなんて脆弱なものがあるからね」。チーム代表のリチャード・タットヒル、ポルシェに思ってもみなかった弱点を発見したようです。完全な誤算です。
来年のR-GT カップは全戦ターマックですが、タットヒルは今年のラリーGBに向けてグラベルスペックを準備しているそうです。ハードル高そうだけど、サファリ・スペシャリストのタットヒルならどうにかしちゃいそう。
もうひとつのタットヒルの誤算は、デルクールとポルシェ参戦のあまりの反響の大きさ。ラジエーターを壊した二日目、当初、リタイアするつもりが、深夜までかけてマシンを直してとうとう最終日も走ることになりました。リタイアなんて許さないという、ものすごい重圧があったみたいですよ!
伝統的なイベントでも台数が集まらずにヒストリックイベントに鞍替えするものもあるようですが、R-GTクラスが育てばラリーカーが増えるかも。R-GTはヨーロッパのラリーシーンをちょっと変えるかもしれませんね。