やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

ラトバラ理論派の顔。

今日公開されたフォーカス・オブ・ザ・ラリーのなかで、ヤリ-マティがセバスチャン・ローブから学んだターマックにおける走り方について明かしています。学んだというより、時間をかけて少しずつ盗みとったものと言えるかもしれません。

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きちんと理論立てて速さを身につけてきたというわけです。

彼のコーナリング方法をかんたんにまとめると、こんな感じ。
1.ブレーキを遅らせない。
2.ラインを外さない。
3.スリップアングルはできるだけ小さく。
4.スロットルの開け方はできるだけ段階的に。
5.出口でアンダーを出さない。

速さを突き詰めていった先に何があったかと思ったら、なんてことない、基本的なことばかり。しかし、僕はそのなかでも、彼が「ラインを、わざわざ外さない」ことを真っ先に挙げたことを興味深く読みました。

たしかにローブはステア量がきわめて小さく(オジエ以上に)、そしてインカットを極力避けて走るドライバーでした。

タイムを削ぎ落とすというイメージは、できるだけ距離を走らないことが最重要に思われがちですし、事実、その通りなのだと思います。しかし、たしかにスペインの「インカットしてください」と言わんばかりのコーナーで、ノビコフなどのドライバーがインのグラベルとアスファルトの継ぎ目にタイヤをひっかけ掛けてぐいぐいターンしているところも、ローブだけはほとんどクリーンなラインを通っているのを観たことがあります。

そのほうがリスクを避けられるし、出口での姿勢を乱さずに次のコーナーにリズムよくアプローチできるようにも思うのですが・・・それではたして、カットもせずにタイムが出せるんでしょうか??

僕らは、ドライバーがクラッシュすると「バカが攻めすぎた」と決めつけ、いいタイムが出ると、ついつい「全開で攻めた」なんていう陳腐な言葉で表現してしまいます。「アクセルをベタ踏みでガツンとブレーキ踏んで・・・」なんてイメージは幻想であって、彼らの言う「プッシュした」とは、実はもっと繊細な作業の連続のことなのかもしれないですね。


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