やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

怪物アンドレウッチ。

49歳のアンドレウッチが、超激戦のイタリア選手権で8度目(!)のチャンピオンを獲得しました。
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昨年、プジョーのモデルチェンジを待つために208 R2のキャンペーンとしてイタリア選手権に参戦して、208 T16の登場を長いこと待っていただけに、今年のタイトルは格別だったんじゃないかな。マシンにもいろいろ問題があっただけに!

僕はアンドレウッチのことを1997年のサンレモ・ラリーで知りました。このころのサンレモはだいたい早朝からステージに観客があふれてSS1がキャンセルになってスタートするというのが相場だったんですけど、97年もそんな感じで早朝から興奮MAXの朝になりました。なんとルノー・マキシ・メガーヌを駆ったアンドレウッチが、マキネンやマクレーを押さえてオープニングSSの有名なバイアルドのステージでトップタイムを出してきたんです。
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地元スペシャリストが一発の速さを見せることはサンレモではよくありました。96年もやはりSS1がキャンセルになったあと、オープリングステージとなったSS2でアンドレア・ダラビッラという地元のドライバーがいきなりベストタイムを出してきて、プレスルームでイタリア人ジャーナリストのラバーリアでさえ、手を横に振って、「タイミングシステムのエラーだ」と自信満々に言っていたのを思い出します。

サンレモの裏山のターマックやトスカーナのグラベルを同じマシンで走らせたらWRCドライバーでも勝てない地元スペシャリストがイタリアには何人もいるんだということはちょっと衝撃だったわけです。

97年サンレモのベストタイムは、いまのところ彼にとって最初で最後のWRCステージ勝利になったわけですが、もしもWRCとイタリア選手権のトップカテゴリーが90年末からこれまでずっと共通の車両で争われていたならば、WRCのイタリア・ラウンドでアンドレウッチが勝つこともあったのでは・・・。それはそれで惜しいなあ。

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ところで写真は今年のサンレモ・ラリー。97年にベストタイムを出した同じバイアルドのステージを駆け抜けるアンドレウッチ。今年のベストショット!


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