ツール・ド・コルスが初めて島南東部のポルトヴェッキオでスタートするそうです。しかも、ルートは極端なほど南部に集中しており、島のへその部分に位置するコルテすら通りません。
ツール・ド・コルスは、かつて「10,000コーナー・ラリー」と呼ばれたこともある、世界屈指のターマックイベントです。WRCから外れたときには、それでもコンパクト路線を進めるFIAの制約から解放されたことをむしろ歓迎するように、かつてのように島全域をつかったダイナミックなルートを復活させ、コルシカの精神は健在なりと高々と表明していたように記憶します。
しかし、今年のルートは、まるでWRCの最後のころに揶揄された「ツール・ド・アジャクシオ」のようにコンパクト! ここ数年、「コルシカの伝統復活」をスローガンに掲げてきたASACC代表クリスチャン・レカにもなんらかの心境の変化があったとしか思えません。
新しいスタート地点に選ばれ、コルシカの顔となったポルトヴェッキオは、自転車レースでおなじみのツール・ド・フランスの2013年のスタート地点に選ばれたほどの大きな町です。それにしてもツールがコルシカを走った2013年はすごい!
一日目がポルトヴェッキオから最北端のバスティア、二日目がバスティア〜アジャクシオ、三日目がアジャクシオから断崖絶壁で有名なルートを走ってカルヴィへ。半端ない移動距離!
人間の足にラリーカー、完全に負けているじゃん!