STIの協力のもとヨーロッパ・ラリー選手権でラリープログラムを展開してきたJRMが新しいWRX STIのR4バージョンのイメージを公開しました。来春と見られるホモロゲーションが下り次第、ERCにも積極的な展開を検討しているようです。
来年からグループN4がグループR4に名称変更されますが、新しいWRX STI R4はこの新しい規定によるホモロゲーション第一号になるかもしれません。
ところで、ちょっと不思議に聞こえるかもしれませんが、現行のR4マシンが来年から世界選手権やERCではR4マシンとして走れないのをご存じでしょうか。
今回の名称変更でこれまでのN4マシンは、R1〜R5までの「グループR」のピラミッドに組み込まれるわけですが、実は本来のR4マシンはここから仲間外れになるのです(ややこしい!)。
FIAは2011年からグループN4マシンのパフォーマンス強化のためにより自由度のあるサスペンションなどおよそ20項目の中身の改良を可とするオプションを許しました。これが本来のR4レギュレーションです。しかし、この規定は時限措置で、FIAは2013年末、2015年以降これを継続させないことを決定しています。つまりR4という名前だけが残り、現行R4はサヨナラ。来年のR4マシンとは純粋なN4マシンのことなのです。
というわけで、現行のR4マシンは、来年1月1日からR4マシンとしてWRCやERCでは走れません。ただし、来年についてはヨーロッパ以外のFIA選手権(アジパシやアフリカ選手権など)のみは参戦が可能となります。
あー、ややこしい!