ラリー・モンテカルロのレッキ最終日、セバスチャン・ローブがコースオフをしてレッキカーのランサーエボリューションのフロントを壊すという波乱が発生しております。
ああ。まさか一週間のうちにローブのこんな姿を2度も見るなんて! 直前テストでも雪のあるコーナーでスライドしてオフしてしまったし、久々の復帰戦でグリップの変化に対する感覚が戻ってないとしたら、8回目の優勝はちょっと難しいかな・・・。
ローブといえば、2003〜2005年、2007〜2008年、2012〜2013年と7回のモンテ優勝を達成しています。そして多くの方がご存じのように、ローブはそれ以前の2002年にもモンテのポディウムの頂点に立ちながらもタイヤ交換の違反を指摘されたため、この優勝は幻となっています。同時にマキネンが繰り上がって優勝となり、これが彼の最後の勝利となったわけです。
モンテカルロは98年にカルロス・サインツが勝って以降のすべてのWRCでフランス人かフィンランド人のドライバーしか勝てていません。そういえば、ペターでさえ、ここではとうとう勝てないままだったわけですから、それだけでもいかにここでの勝利が難しく、ローブの7勝が恐ろしいことかわかっていただけるかもしれません。
モンテカルロは22日木曜日現地18時30分(日本時間23日2時30分)にモナコをスタート、日本がそろそろ明るくなる4時20分ころ始まる2つのナイトステージを走ってギャップに入るという強行軍となります。新時代にふさわしく、そろそろ新しいウィナーの誕生もみたいものです!