やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

因縁の1.5秒。

ラリー・スウェーデンの二日目、ヌービルがヴァルゴーセンのステージで劇的なベストタイムを奪って首位に立ちました。その差、わずか1.5秒差。いや、この二人にとって、この1.5秒がどれほどの重みをもっているか・・・。
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話は2011年の二人によるIRCでのバトルに遡ります。

この年の最終戦キプロス・ラリーでミケルセンが優勝して、大逆転で初のチャンピオンを獲得したことを覚えている人は多いでしょう。僕もミケルセンが大号泣するこのときのゴールシーンがいまも忘れられません。

レポーターのコリン・クラークの情熱的な名調子もなかなか冴え渡っているのですが、彼も目頭を熱くして声を震わせていたのは、ただこの逆転劇があまりにも素晴らしかったというだけではなく、さまざまな伏線がそこまでにあったからなのです。

もちろんミケルセンが不幸な事故で引退を考えていたところからやっと復帰してここまできたということもありました。さらにサンレモ・ラリーでのヌービルとのドラマチックな勝負も重要な伏線になっています。

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あのときのサンレモは、フィニッシュ目前まで、ロイクスがリード、ミケルセンが2位につけて、3位に伏兵のヌービルという展開でした。ところが最終ステージの一つ前のステージでまさかの出来事が起こります(ほら、なんかどこかで聞いたような展開でしょ?)。なんとロイクスがクラッシュで、ミケルセンが首位に浮上、0.3秒差でヌービルという状況で最終ステージを迎えることになるのです。

そして、このステージでなんとなんとヌービルが大逆転で優勝をさらってしまうのですが、そのときの差がまさしく1.5秒だったのです。

あのときコルシカに続いてサンレモで優勝を飾ったライバルは先にシトロエンというドリームチームに抜擢され、あれよ、あれよという間の大出世、さきにドイツで優勝されて・・・・そして、いままたコリンズ・クレストの記録とともに1.5秒差で首位を奪われたわけです。

ラリー・スウェーデン最終日のスタートはもう間もなく。ミケルセン、男なら、今日ここできっちり勝ってでかい借りを返すしかないでしょ!


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