嵐のようなトヨタの発表会が終わり、なんだかほっとしたせいか、ぼんやりとした週末を送ってしまいました。
さて、発表会では、ワークスチームとしてラリーのトップカテゴリーに参戦するということだけじゃなくて、ラリーを軸として社員教育や若手ドライバーの育成に構想が及んでいることが明かされ、今後、トヨタがどうなってゆくのか測るうえでもとても興味深く感じました。
ひとつ希望を挙げるなら、ワークスマシンだけじゃなくて、やはりファンが安価に楽しめるラリーカーも将来、リリースしてほしい。それも200万円以内で!
こちらは会場で発表されたヴィッツ・ターボ。トヨタ社員の人材育成と技術伝承を目的としたTeam GAZOO Racingとしてこのマシンで全日本に出ることが発表されています。いいなあ、このマシンのFIA公認ラリーカーなんかどうでしょうか、200万円で!
トヨタにとってはかなりきびしい金額かもしれませんが、これで本格的に走り始めることができれば、いまよりずっとモータースポーツの楽しさが多くの人に広まるでしょうし、それによって国内の裾野は広がるでしょう。そのマシンで国内でラリーを始めた人が、才能やさらなる野心があれば、そのままアジアなどへ行けるようになります。
昔デルクールが、なけなしのプジョー205ラリーカーでデビューし、スピードを見せて、のし上がっていったような環境が日本でも生まれるといいんですけれどね。そうなってくると、そこから次世代の日本を代表するドライバーの芽が誕生するかも! 200万円のラリーカーで夢がこんなにふくらみます。そんなことを、新しいトヨタに期待したいと思います。