ウィンターラリーには、ほかのラリーとは異なる特殊な装備が登場します。スタッドタイヤがその代表例ですが、本日はスウェーデンで見つけた、レーシングシューズの冬対策をご紹介します。
そもそもレーシングシューズは運転のための機能を追求しているので、外を歩くためにはできてないのです。薄い皮一枚で、靴底だって数ミリしかない薄さです。防水性や耐寒性なんて考えられているわけありません。そこで、このようにレーシングシューズ上からすっぽりと履いてしまう、シューカバーのようなものが生まれました。
こちらヒュンダイのシューカバー。左がすっぽりと装着済み。脱いだり、履いたりしたり、しやすいように、ダイビング用のスーツに使われるような伸縮性がある材質が使われています。こちらは昔からよくあるオーソドックスなタイプです。
今回ご紹介したかったのは、VWの圧縮ウール素材を使用したタイプ。紐付きでおしゃれですよね。カバーというより靴のまま履く靴といった感じですが、こちらの方が暖かそうです!
アル-ラジのシューズには中敷きタイプの電熱ヒーターが入っているんだそうです。スキー用にホットロニックが作ったもので、ウィンターラリー用にも開発されたそうです。
シューカバーは寒さのためでもあるけれど、タイヤ交換の作業を行ったあと、雪や泥などを室内に持ち込まないためでもあります。ペダルと靴の裏の微妙なタッチが変わるとドライビングにも影響してしまうのです。
そこでヒュンダイは、靴底の泥落としのためのブラシがマシンに備わっていました。
以上、カールスタッドのサービスからお伝えしました!