今回のラリー・スウェーデンでは、ウクライナ史上初の世界ラリー選手権でのスクラッチでのベストタイムを叩きだしたユーリ・プロタソフ。タイミングシステムのエラーも疑われましたが、SS6キルケナーでベストタイム。おめでとう! 雪は速いね!
さらに彼はレッキでもオジエを上回り、最速でした! ・・・こちらは、おめでたくない速度違反の話ですけど。
オジエは二日間のレッキで7回のスピード違反切符を切られ、合計85.7kmオーバーで2115.5ユーロ(およそ28.3万円)の罰金に加え、さらに12カ月の執行猶予付き2分のペナルティが科されたことから、当初はオジエいじめじゃないかなんて報道もされましたが、実は彼以外にも4人のドライバーが同じペナルティを科されています。そのなかでもプロタソフはなんと18回のスピード違反で合計167.1km/hオーバーで4943ユーロ(およそ66.2万円)の罰金! 文句なしのナンバー1です。
きれいなグリーンのカラーリングのフィエスタです。
スウェーデンの週末には合計42件のレッキでのスピード違反+一般道での2件が報告され、よくもまあ警察もこれだけしつこくねずみ獲りをしたなあと思ったら、GPSに内蔵される、INOV2システムに正確に速度データが記録されていたんですね。
オジエによれば、今回はスピードを超過すると1秒後に警告音が鳴って、それから2秒以内に制限速度の70km/hまで減速しないと違反となったそうで、彼は「警告が鳴ってからブレーキを踏んでも 間に合わないだろう」と不満を述べております。
おそらく、いつもは警告音が鳴ってから減速するまでもっと時間に余裕のあるシステム設定がされているんじゃないかな。本来は安全性を考慮して予め警告のために音を鳴らすはずが、今回については完全に違反のお知らせになっていたというわけです。
というわけで、猶予付きなので、次回、レッキでの速度違反が発生したら即2 分ペナルティです。選手権が佳境に入ったところで、忘れたころに再び罠に落ちなければいいけれど・・・ちなみに、今回の罰金額は合計1万3975.2ユーロ(およそ187.3万円)となりました!