「どんな走行のハンデがあろうとメキシコでもライバルを逃さない」と、チャンピオンが恐ろしいことを言っています。
たしかにスウェーデンの勝ちっぷりをみると、ラトバラ、ミケルセンがどれほど有利なポジションでスタートしても、オジエからは逃げられないようにも思えます。
とはいうものの、路面を覆うダストとソフトなグラベルがハンパないメキシコでは、それほど話はかんたんじゃないのです。しかし、それをわかった上でそう言い切ったオジエの決意は余計に恐ろしいものに感じられます。
手元にある資料の範囲で言うと、2006年以降、メキシコの初日を一番手でスタートして勝てたドライバーは一人もおりません。2006年から2012年まで6連勝(*2009年はWRC未開催)したローブでさえ、もちろん一度も初日を一番手でスタートしていないのです!
しかも一日だけならまだしも二日間も一番手で路面掃除して、もしオジエが勝ったとするなら、これはまさしく歴史的大事件なのであります。
オジエは例年どおり高地での有酸素トレーニングのために、先週、フランスのフォン・ロムでヘロヘロになるまで雪山スキー縦走をこなしています。2700mを超えるステージを走るこの週末あたりにはヘモクロビンの濃度もビンビンに上昇してくるはず。まさに準備万端。
今週もブルブルさせてくれるような伝説待ってるぜっ!