初優勝までのミークの足跡を振り返ってみようかなと思って、モバイルサイトでこれまでに配信したニュースをチェックし、火曜日のメルマガで「ミークTOP10」として紹介しました。
といってもミークという名前だけでサイト内検索で600本(!)もの記事がヒットしたので、もちろんすべてを読んだわけではありません。
いろいろ興味深い彼のコメントが見つかりましたが、なかでも「僕は10年に一人の速さがある」と語った2013年8月20日に配信した記事をあらためて興味深く読み返しました。すこしだけ彼のコメントを紹介したいと思います。
(あまり変わらないけど、2年半前のミーク)
「僕は2011年に(MINIで)6戦にしか出場しなかったが、その6戦で僕は過去10年間ワークスドライバーとして起用されたいかなるドライバーよりトップ争いに加わる速さがあった」
「僕らは全ステージでトップタイムに対して1kmあたり平均して0.6秒遅れだった。最初の6戦でそれを達成したのはセバスチャン・ローブしかいなかった」
「そして本当に速さを出すことができるのは6戦を経てからになる。セバスチャン・オジエを見るといい。彼でさえ最初の6戦ではトップタイムより1kmあたり1.4秒遅れでしか走ることができていなかったからね」
この発言は彼がMINIのシートを失い、ほぼ20カ月も実戦を離れたあと、2013年のフィンランドでシトロエンに一戦のみ起用されてちょっといい走りをみせたあとでの、「僕はローブ並の可能性を秘めている」という天狗発言だったので、世界中をすこしイラっとさせたように記憶しています。しかし、2年あまりたってこの記事を読み返すと、彼はまったく根拠のないホラを吹いたんじゃなくて、ありとあらゆる点において冷静に分析した結果、自分の可能性を100%確信しきっていた。そして、このコメントはシトロエンでもう一度ドライブしたいという生涯最高のプレゼンテーションだったようにも思えてきました。
そんなに自信があるなら、「まかせてみるか」なんてマトンだって思うよね! それにしても、あれから2年半、本当に勝っちゃうんだから!