先日、2016年WRCカレンダーに内定したイベントが早々と発表されましたが、なんのことはない、プロモーターと複数年の契約を結んでいる優良顧客が名前を連ねているわけです。
アナウンスされたのは、以下9戦となります。モンテカルロ、スウェーデン、アルゼンチン、オーストラリア、フィンランド、イタリア、メキシコ、ポーランド、スペイン。リストに含まれなかったのは、ポルトガル、フランス、ドイツ、GB。このうち1〜2戦が新しいイベントと入れ替わる可能性があるようです。
昇格はどこでしょう、中国? それともブラジル? ポルトガルと同じ週末に行われるブラジルのFIAインスペクションはどうなるかな? 中国復活したらサプライズだよなあ。
2016年内定リストにはオーストラリアが含まれ、オセアニアのスロット獲得を目指して熱心な招致活動を行ってきたニュージーランドをがっかりさせたわけですが、そのほかにも意外だったのは、先日6人の観客が大けがを負ったアルゼンチンが含まれていたことです。
アルゼンチンはWRCが失ってしまった冒険心を残している数少ないイベントだと思いますが、もはや危ない観客たちをそのままにしておける時代ではありません。あのような事故がニュースになってしまった以上、イベントの継続は困難になるのではないかなと僕は内心危惧していました。アルゼンチンのカレンダー入りは歓迎ではあるのですが、はたして「safety」を強く押し進めているWRCラリー・マネージャーのミシェル・ムートンは黙っているでしょうかね?