トップドライバーには必ずいいコドライバーがいるという話はここでもさんざん書いてきましたが、ミークにとってのネーグルはまさにそんな感じ。しかし、このコンビがここまですんなりと辿り着いたわけではないというのが本日のお話です。
本日お届けしたニュースで、アルゼンチンのゴールで感極まって涙ぼろぼろ流すミークの横でネーグルがあまり初優勝を喜んでいなかったように見えた理由を明かしています。なんとステージのストップコントロールでいつタイムカードをチェックしていいのか気になって喜べなかったそうです。いやー、なんという責任感の強さ。コドライバーらしい!
ミークにとってネーグルは2009年にIRCでチャンピオンを獲得したときからのコドライバーですが、二人は一時、コンビを解消した時期があるます。ミークがMINI WRCチームから突然解雇されてシートを失ってしまい、2012年のシーズンを完全に棒に振ることになったためコンビを解消することになったのです。
ネーグルはその後、ジャファを事故で失ったアイルランド出身のクレイグ・ブリーンと組んでSWRCに参戦、ブリーンが逆転でSWRCチャンピオンを獲得したときも彼は横に座っていました。
このような歓びをともにしたネーグルとブリーンのコンビは長く続くかにも見えましたが、意外なことに、翌年、解消することになるのです。いいコンビだとも思われましたが、お互いしっくりしなかったのでしょう。こうしてネーグルも新しいパートナーを求めて彷徨うことになるのです。
ところで上の写真は、2013年オーストラリアのネーグルとミーク。ネーグルがVWのレーシングスーツを着ているので変な風に見えますね!
ミークが、翌年のシトロエンのシートへとつながる印象的な速さをみせたこのオーストラリアに、ネーグルはミケルセンと組んで出場していました。ミケルセンもオーラとコンビを一時的に解消して、マルックラと組んでいた時期でした。たまたまマルックラがケガで欠場したとき(と言われているけれど、アンドレアスも迷っていたんだろうなあ)ネーグルとミケルセンというコンビが実現したというわけです。
ご存じのとおり、現在ではミケルセンとオーラのコンビも復活していますし、ミークとネーグルのコンビも2014年から復活、アルゼンチンでの初勝利につながっています。うまいこと収まったこのパズル、はたしてこのあとどのような活躍をみせてくれるでしょうか。
アルゼンチンではタイムカードをどうしたらいいか迷った初々しいウィナーも次回はフィニッシュラインで余裕で勝利を楽しむことができるはず!