やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

コドライバーは最後まで気が抜けない。

先日、クリス・ミークの初優勝が決まったにもかかわらず、ポール・ネーグルはコドライバーとしての仕事が完全に終わってないため、最終ステージをフィニッシュしても冷静だったというニュースをお伝えしましたが、たしかに最後の表彰台まで気が抜けないんだなあーという事態が発生してしまいました。

なんとベルギー選手権のラリー・デ・ワロニーで最終ステージで逆転優勝を飾ったロイクスが、最後のタイムコントロールに遅れて、ペナルティを科せられて2位となってしまったのです。
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タイムスケジュールがぎりぎりだったうえに渋滞で遅れたこともあったようですが、タイムコントロールへ進入する道が一般車を遮るためにゲートでブロックされており、不運なことにどうやら彼がロードブックの指示通りに走ってときにオフィシャルがそこにいなかったそうです。彼はそこを通過して、コドライバーのヨハン・ジッツェルが大慌てでロードブックでTCへの道を再確認して、Uターンしようとしたときに、なんと後ろから走行してきたセドリック・シェラン(彼が勝者となりました)も同じく道路をブロックされていて通過してしまったので、あわててクルマを下りて走ってTCにチェックインに向かったので、ロイクスもそれに従ったようです。

その結果、シェランはオンタイムでチェックインできたのですが、ロイクスはTCに2分遅れ、20秒のペナルティが科されて4位に落ちることになりました。結果を不服としてアピールした結果、シェランも「進入口がブロックされていたので通過した」と証言したことから、ペナルティは10秒へと減ってはいますが、ロイクスは優勝を失うハメになってしまいました。

タイムコントロールへ進入するゲートを開けるはずのオフィシャルがなぜそこにいなかったのか、あるいはなぜラリーカーの到着に気付かなかったのか明らかではありません。しかし、ロイクスにもコドライバーのジッツェルにも責任はないようにも思うのですが、優勝を失ってしまったことは事実なのです。

「最後のタイムカードを手渡して表彰台に立って、そこで初めて僕はほっとして考えたんだ。ああ終わった、これでもう僕たちの勝利が取り消されることはないぞ! ってね」と、しみじみと語ったネーグル。なるほど、このような「まさか」のことも、いつでも起こりうることだからこそコドライバーはたしかに気が抜けないのですねえ・・・。


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