シトロエンC4カクタス、いいね! C3でもいいけど、C4カクタスだって全長4160mm×全幅1730mm×全高1480mとかなりコンパクト。ちょっと前後長いけど、MINIの4105 mm とあんまり変わらないし、シトロエンはこのCセグ車でWRCやったら新鮮じゃないの?
・・・なんてことを今日考えたのは、このままでは2017年以降はDSブランドでのラリーはなくなるだろう、と語ったイヴ・マトンの発言を受けてのこと。もちろん、シトロエンが抱えている悩ましい状況は、DS3に代わる次期WRカーはC3なのC4なの? どっちなの? という単純な話ではないのですが、いちおう、ブランドをチェックしたところ、なんとも魅力的な車を発見したというわけです。
シトロエンの将来のモータースポーツ計画について、経営トップのリンダ・ジャクソンCEOが2017年以降、DSブランドはフォーミュラEのみだと発表した以上、その流れからみてもDS3がWRCから消えるのは当然なのでしょう。さらには、彼女はWRCとWTCCのどちらかしか生き残れないと宣言しているわけですから、なんといっても気になるのはWRCが彼女の瞳に魅力的に映るかどうかというところです。
シトロエンのフォーミュラEのニュースを聞いたとき、まっさきに思ったのは、そもそもシトロエンは、なぜ、電気自動車やハイブリッドなど環境テクノロジーによるWRCの変革を望んでこなかったのか? という素朴なる疑問であります。
FIAは以前、すべてのマニュファクチャラーに新WRカーに関するヒアリングを行ったところ、スバル以外の全チームが新WRカーはBセグ車での継続を望み、ハイブリッドなどあらゆる環境テクノロジーの導入を望まなかったことから、2017-2019年については大きな改革を見送ることにつながったと考えられています。
このFIAの調査がとても危ういことは当初から指摘されていました。予算の規模を減らされているモータースポーツ部門(あるいはそれを委託された独立した企業)の考えが吸い上げられて報告書にまとめられただけであって、自動車メーカーが経営的あるいはマーケティング戦略的な視点からどのようなWRCを望んでいるのかについては何も取材が行われてなかったのですから。
WRCが既存の自動車メーカーあるいは新規参入メーカーにとって投資にみあうカテゴリーになるかどうか、それこそが改革の論点だったはずが、シトロエンがあっさりと離脱しちゃうようなら、これは改革の方向が間違っていたことにもなります。
リンダ・ジャクソンCEOが、380馬力で巨大なエアロのWRカーに心を動かしてくれることを祈るばかりです。あとはチャイナのカレンダーがどうなるかですね。
いや、それにしてもC4カクタス、ちょっとほしくなりました。