ERCエストニアで衝撃の速さをみせたルクヤヌクが、ラリー・フィンランドで初ドライブするWRカーを公開しています。
ブルースカイ・ブルーのきれいなマシンです。じろじろ眺めたり、うれしそうにコクピットに収まってみたり。フィンランドにはロシアのドライビング・ライセンスで出場するんですね。
前戦のエストニアで初めて気づいたのですが、ルクヤヌクは今年のERCにはロシアではなく、ベラルーシのドライビングライセンスで登録してきたんですね。昨年のラリー・ヴァルドフィアテルからコンビを組んできたウクライナ出身のコドライバー、エフゲニー・チェルボネンコも今季のERCはベラルーシのライセンスでした。
ロシアとウクライナという政治的に緊張関係にある国を祖国にもつ二人は、昨年のラリー・ヴァルドフィアテルから「We want Peace !」のキャンペーンをスタートさせ、このときにはボディにそれぞれの国旗で大きなピースサインを描いた印象的なマシンで出場していました。クオーターウィンドウにロシアとウクライナの国旗が並んでいます。
今季も二人はERCで開幕からコンビを続け、引き続きこのキャンペーンを展開していたはずですが、いまになって振り返ってみると、なぜか二人はそれぞれの祖国を名乗らず、ベラルーシで登録し、さらにマシンカラーはロシアとウクライナのピースサインをベラルーシの国旗が覆い隠すような意味深なデザインに変更されているのです。
ルクヤヌクは、ERCへの登録について「スポンサーの事情」だと言葉少なく説明していますが、やっぱりクオーターウィンドウにロシアとウクライナの国旗が並んだ状態はスポンサーにはまずかったのかな・・・。
ともあれ、ルクヤヌクとアレクセイ・アルノートフのロシア人コンビのデビュー戦からは目が離せませんぞ!
(とブログを暢気にアップしたところ、いきなりルクヤヌクがテストでクラッシュしたというニュースがあっっ! ああ、なんてこと!)